STRUCTURE 構造
暮らしを、揺るぎなく支える構造
『ミッドサザン・レジデンス御殿山』では、地表面から深さ約14mの強固な支持地盤に、アースドリル拡底工法によって杭が施工されています。杭径2,100mm~2,300mmの大口径場所打ちコンクリート杭は、32本打ち込まれています。さらに杭先端径を3,000mm~3,800mmに拡底して大きな支持力を確保することで、27階建ての建物がしっかり支えられています。
100年コンクリート
100年間は大規模な補修がいらないと想定されるコンクリートの強度は、30N/mm²という数値となっています。『ミッドサザン・レジデンス御殿山』では耐久性の高い躯体を実現するため強度の高いコンクリートを使用し、各階層ごとに強度の異なるものが使い分けて施工されています。例えば1階~7階の柱では60N/mm²のコンクリートを用い、最上階でも30N/mm²の強度とされています。
※日本建築学会の「建築工事標準仕様書(JASS5)・2003年改定」により定められた理論値による大規模不用期間。また、適正な長期修繕計画に基づく維持管理を前提にした数字です。理論値で、マンションのメンテナンスが100年不要ということではありません。
※日本建築学会の「建築工事標準仕様書(JASS5)・2003年改定」により定められた理論値による大規模不用期間。また、適正な長期修繕計画に基づく維持管理を前提にした数字です。理論値で、マンションのメンテナンスが100年不要ということではありません。
逆梁アウトフレーム工法
柱と梁をバルコニー側に出した、逆梁アウトフレーム工法が採用されています。部屋のコーナーに柱の張り出しがないスクエアな空間で家具の配置がしやすく、スペースをムダなく使えます。また、梁を床面から立ち上げる逆梁工法により、梁が採光や視界を遮ることがなくなり、ハイサッシュを可能にしています。
大型スラブ
住戸内に柱型・梁型が少なくすっきりとした空間を実現するために、大型スラブが採用されています。張力をかけたPC鋼線を床版に入れ、コンクリートに圧縮力をかけたプレストレスのハーフプレキャスト床版によって、スパン9.5mの大型スラブ(厚さ300mm)の小梁の出ない大空間が生まれ、間取りの自由度が向上しています。
耐震性
杭基礎
地中深くに支持層がある場合に、強固な杭を構築して建物を支える工法です。現場でコンクリートを流し込んで杭を造成する場所打ちコンクリート杭と、工場で製造した既製杭を現場で支持層まで埋め込む、埋め込み杭があります。
地盤調査
基礎は、建物の自重(垂直方向の力)や地震、風等の外力(水平方向の力)を安全にそして確実に地盤に伝える必要があります。地盤調査の結果から建物に適切な基礎方式が採用されています。
配筋方法
床※や壁の鉄筋は、コンクリートの中に二重に鉄筋を配したダブル配筋により強度が確保されています。
※PC床版を除く
※PC床版を除く
アースドリル工法
支持層は、地下約14.0mにあり、杭基礎方式が採用されています。この工法は、アースドリル工法というもので、アースドリルといわれる刃のついた回転バケットを使って建設現場で孔を掘り、コンクリートを流し込んで造る、場所打ちコンクリート杭と呼ばれる工法の一種です。
杭孔の超音波検査
杭の施工を確実に行うため、最初に施工する杭で、地盤調査時の土質と実際の土質が同じかどうか確認されています。施工した全ての杭孔は、超音波等により、支持層まで達しているかどうか、垂直に掘られているか、設計図通りに杭の直径が確保されているかなど一本一本確認され、検査後にコンクリートが流し込まれています。
溶接閉鎖型フープ筋
建物の柱の部分に巻く鉄筋(帯筋)は、工場で特殊溶接をして閉じた形にした溶接閉鎖型フープ筋を採用することで、柱の粘り強さが高められています。
プレキャスト複合化工法
工場などで製作したプレキャスト部材を建設現場で組み立て、現場打ちコンクリートで一体化するプレキャスト複合化工法が採用されています。(地上部)この工法により構造体の品質が向上します。
実技試験
鉄筋をつなぐ技術は、鉄筋の強度を決める重要なポイントです。そこで、技術者に実際に鉄筋を繋いでもらい、繋いだ部分の形状を確認し、必要な強度があるかが検査されています。この実技試験に合格した人、または資格保有者※のみが作業を行っています。
※「手動ガス圧接技量資格者」(4種)
※「手動ガス圧接技量資格者」(4種)
耐久性
コンクリートのかぶり厚
コンクリートはアルカリ性のため、大気中の物質に影響を受けて中性化していきます。この現象が極度に進むとコンクリート内の鉄筋が錆びて鉄筋が外側のコンクリートを押し出し、破損の原因となります。その対策として、『ミッドサザン・レジデンス御殿山』では鉄筋を覆うコンクリートの厚さ(かぶり厚)に表のような基準が適用されています。
コンクリートの水セメント比
コンクリートを作る時のセメントに対して加える水の量の比率を水セメント比といいます。コンクリートに含まれる水の比率が高いと、乾燥して固まった際の収縮が大きくひび割れが起きやすくなるため『ミッドサザン・レジデンス御殿山』は、この水セメント比が50%以下に抑えられています。
受入検査
工場から建築現場に届いたコンクリートは、まず抜き取りによる受け入れ検査が実施されています。これは、コンクリートの流動性、空気量、塩分量、温度などをチェックするもので、この検査で確認した後ポンプ車に送られ、型枠に流し込まれています。
圧縮強度試験
コンクリート技師による管理のもとで配合され、現場で打設されたコンクリートの一部をサンプルとして保管し、所定の期間が経過後固まったものに実際に圧力を加えて、想定した以上の強度があるかの確認が実施されています。
確かな品質管理
コンクリートは建物の骨格となる材料です。しかし建物が完成してしまうとタイルなどに覆われて見えなくなるため、設計時さらに建設現場での建物の品質管理が重要です。確かな品質のコンクリートで建築するために、工事段階でも厳しいチェックが実施されています。
タイルの引っ張り試験
貼り終わったタイルは、施工後剥離することがないように、接着力試験機で引っ張り試験を行いチェックされています。
断熱処理された屋根
最上階の屋根部分は、最も過酷な気象条件にさらされているため、さまざまな対策が取られています。室内への雨漏りの原因となる水たまりができないように、コンクリート躯体で勾配を取り、アスファルトで防水処理されているほか、太陽熱の影響でコンクリートが熱膨張を起こし、ひび割れを防ぐための外断熱(一部内断熱)処理も施されています。これにより内部結露が抑制されています。
コア内蔵防蝕継手
飲料水の共用給水管には、鋼管の内側にビニルがライニングされている塩化ビニルライニング鋼管が採用されています。傷みやすい継ぎ目部分にはコア内蔵防蝕継手という、鉄の部分がむき出しにならない部材を採用して、錆が出にくいようになっています。
換気ダクトの素材
湿気が多い、浴室やトイレにはビニールパイプを、キッチンには亜鉛メッキ鋼板ダクトを使用するなど、それぞれの場所に適した素材が採用されています。
排水堅管
排水堅管は、耐久性と遮音性に優れた鋳鉄管が採用されています。さらにグラスウール、遮音シートで配管を包み、堅管スペースの遮音にも配慮されています。
※通期管、雨水管、エアコン用ドレン管を除く
※通期管、雨水管、エアコン用ドレン管を除く
外壁タイル
外壁のタイルは、コンクリートの耐久性を高める役割も担っています。コンクリートは、風雨にさらされると化学反応を起こし、中の鉄筋が錆びてしまう恐れがあります。これを磁器質タイルや吹き抜けタイルなどによりしっかりと守られています。
耐蝕性に優れた素材
給水・給湯管には、耐蝕性に優れた赤水の発生しない架橋ポリエチレン管が採用されています。
居室空間の構造
二重床
コンクリートスラブと仕上げ材の間に空間が設けられた二重床が採用されています。
※二重床システムについては、メーカー各社により、部材の材質位置・形状・厚さ等が異なりますので予めご了承ください。また、床暖房が未設定の場合は高さ調整材及び床暖房用温水マットはありません。
※一部200mm。
※二重床システムについては、メーカー各社により、部材の材質位置・形状・厚さ等が異なりますので予めご了承ください。また、床暖房が未設定の場合は高さ調整材及び床暖房用温水マットはありません。
※一部200mm。
二重天井
コンクリートスラブと仕上げ材の間に、空間が設けられた二重天井が採用されています。
※一部200mm
※一部200mm
戸境壁
乾式耐火遮音壁にビニールクロスが施工されています。
外壁
ALCの室内側には断熱材とプラスターボードが施工され、外側にはタイルが貼られています。
洋室間仕切り壁
プラスターボードが上下階のスラブからスラブまで貼り込まれ、さらに一方のプラスターボードは二重貼りになっています。
水廻りと間仕切り壁
間仕切り壁の内側にグラスウールが施されています。また、プラスターボードが上下階のスラブからスラブまで貼り込まれ、さらに一方のプラスターボードは二重貼りになっています。
アウトフレーム工法
柱と梁をバルコニー側に出した逆梁アウトフレーム工法により、開口部には約2.2mのハイサッシュが採用されています。
※27階は約2.5m
※27階は約2.5m
複層ガラス
ガラスの間に乾燥した空気の層などを設けた複層ガラスが採用されています。
PS内の排水立管
グラスウールと遮音シートで包んだ鋳鉄管が採用されています。
※コンクリートについての説明は、構造躯体及びそれと一体となってつくられた鉄筋コンクリート造の部分となります。具体的には、住棟(住宅を含む建物)の壁、床、柱、梁、基礎等であり、電気室やゴミ置場等の付属建物、機械式駐車場ピット等の工作物、外構の堀や擁壁、花壇の基礎等、その他エントランスアプローチや駐輪場等土間や杭に使用されるコンクリートは対象外となります。
※掲載している画像、素材(テキストを含む)などの情報は、分譲当時、竣工時、または当サイト制作時に作成、撮影したものであり、実際とは異なる場合がございます。
※掲載している画像、素材などの情報の一部には、イメージが含まれており、実際とは異なる場合がございます。
※掲載している画像、素材(テキストを含む)などの情報は、分譲当時、竣工時、または当サイト制作時に作成、撮影したものであり、実際とは異なる場合がございます。
※掲載している画像、素材などの情報の一部には、イメージが含まれており、実際とは異なる場合がございます。